スローなコメディにしてくれ
Photo N.Kurisu

2017.9.6

生産地とのつながりが都市の個人飲食店を救う。「美酒と美食の高知圏」プロジェクト始動。

by 須田 泰成

地域を活性化するイノベーション

「美酒と美食の高知圏」
店よし、客よし、生産地よしの「三方良し」が
豊かな未来を築くプロジェクト始動。

消費税10%が確実視され、
社会保障費もどんどん上がる中、
巷の庶民の暮らしは、じわじわ世知辛くなっている。

生き残りをかける飲食店の中には、
地方の生産地と直接つながることで、
おいしいものをより安く仕入れ、
顧客の財布に優しい値段で、
味とボリュームをむしろアップで料理を提供する。
もちろん店も生産地の応援を律儀に続ける。

そんな試みが全国的に起きはじめている。

世田谷のグルメタウンと呼ばれる小田急線・経堂駅の周辺では、
18年前から個人店と地域の応援サイト経堂系ドットコムが活動し、
商店街の個人店の景気の落ち込みに対する対策を嵩じてきた。

6年前から積極的につながっているのが、
森林率84%、四万十川などの清流に恵まれ、
黒潮の太平洋を臨む高知県。

生姜、ニラ、ナス、ミョウガなどの生産量が全国一位の農業県。
その他、海の幸、山の幸も豊富なことで知られている。

高知の食材が広く経堂の街に行き渡り、
地域経済を活性化する様子は、こちらのWEBページを見て欲しい

・安くおいしいものを食べられて顧客が喜ぶ
・利益率を下げずに商売繁盛は店にとっても有り難い
・人口減少に悩む生産地にとってもうれしいつながり

そんな「三方良し」な活動を「見える化」して、
地に足のついたムーブメントを育てようというのが「美酒と美食の高知圏」プロジェクト。

世田谷・経堂エリアを中心に

経堂西通りのラーメン「まことや」さんでは、
高知県いの町の水田農園の生姜を使用。

経堂西通りのbar「月の花」さんも水田農園の生姜で
絶品モスコミュール。

高知県の北川村の香り高い柚子。
bar 月の花さんの柚子ハイボールお勧め。

経堂農大通りの居酒屋らかん茶屋さんでは、
四万十町のスーパーハマヤさんのピーマン。
ランチのピーマン肉詰め揚げ以外に
高知メニューは、10種類以上。



らかん茶屋さんのフルーツトマトは、高知県香南市の真嶋農園さんから。
おいしいミルクを生産する酪農家でもある真嶋農園さん。
乳牛の堆肥から豊かな肥料をつくり、トマト栽培をする循環型農業を実践されています。

このトマト!食べないと!

ちなみに真嶋さんは、東京農業大学の学生時代、
なんと! らかん茶屋さんでアルバイトをしていたのでした。
ご縁ですんね。

通販サイトもありますよ!トマトジュースが滋味深い!

経堂駅前のスパイス料理の名店ガラムマサラさん。

高知の生姜をつかったインドの天婦羅、生姜のパコラ。

インドのモツ炒めブリバジャーには、四万十のレッドオニオン。

厨房そばの壁にステッカー。

これからじわじわ広がるプロジェクトの様子は、
随時更新していきます。

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須田 泰成

「スローなコメディにしてくれ」
 編集長+プロデューサー+ライター。
always look on the bright side of human life♩な
「もの+こと+ひと」を取り上げながら、
地域や企業のリアル・ムーブメントも熟成発酵させている。

世田谷区経堂と全国の地域の生産者と文化をつなぐ
経堂系ドットコムを2000年から運営。
イベント酒場さばのゆをハブに全国のつながりを醸す日々。
東日本大震災の津波で流された石巻の缶詰工場・木の屋石巻水産
の泥まみれの缶詰を洗って売るプロジェクトは、
さばのゆから全国に広まり、約27万個を販売。
工場再建のきっかけとなった実話をまとめた
復興ノンフィクション
『蘇るサバ缶〜震災と希望と人情商店街〜』(廣済堂出版)が
2018年3月に出版された。
その他、経堂こども文化食堂など、ソーシャルな活動も多い。

本業は、著述、映像・WEB制作、各種プロデュース。
著書に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、など。
脚本・シリーズ構成に『ベイビー・フィリックス』(NHK),
『スーパー人形劇ドラムカンナの冒険』(NHK)など多数。

『シャキーン!』(NHK)『すっぴん!』(NHKラジオ第一)
などの番組立ち上げもいろいろ。

テレビ、ラジオ、WEB、脚本、構成、
執筆、制作、講演などの仕事多数。
お仕事も承っております。
Twitter:@yasunarisuda
facebook:https://www.facebook.com/yasunarisuda
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