2017.9.9
あの経堂ガラムマサラが本場インドの賄いコース料理の提供開始。
近年、全国の飲食店でのカレーの進化や細分化は、
目まぐるしいものがある。
そんな中、名店として知られる世田谷区経堂のガラムマサラが、
同店のインド人スタッフが普通に食べている
賄いをコースで提供するというサプライズを始めた。
もともと、バターを使わないなど、
基本のカレーは、本場のレシピに忠実に作り、
その上で、オーナーシェフであるハサンさんの
自由でクリエーティブな発想が生む創作料理の有名店。
2017年6月号の『dancyu』に掲載された
木の屋石巻水産のサバ製品をメニュー化した
ガラムマサラのスパイシーな「サバ缶つまみ」などは、
スパイスづかいのファンタジスタの面目躍如といったところでしょうか。
そんなガラムマサラの賄い料理は、
変化を追求するのではなく、
逆に同店のインド人シェフがいつも食べている料理と聞き、
早速、編集部2名でお邪魔したら、
こんな本場感濃厚なプレートがドーン!
ごはんを中心に4種類のカレーと1種類の付け合わせ。右下の付け合わせは、ほんのりスパイシーなポテトサラダ。
そこから時計回りで説明すると、
①豆カレー
②骨付きマトンカレー
③インドの鯉のカレー
④インドのフィッシュカレー
全て食材の仕入れは、新大久保の専門店。
もちろん本場の流儀で右手で食べるとウマさ倍増。
①豆カレーは、その日に入る豆数種類をブレンドして調理。
押し麦のような小さな豆がプチプチ食感オモシロく。
②骨付きマトンカレーは、外側の肉はかなりチリが効いているが、
骨の髄肉がホロホロやわらかく優しい味。
③インドの鯉のカレーは、まったく泥くさくなく、滋味深い辛さが、
胃袋から身体をホカホカ温める。
④インドのフィッシュカレーは、その日に入るインドの海の魚を調理。
この日は、タラに似たプリプリした肉質の魚で、
強めのスパイスと濃厚な出汁の旨味が戦い合う
激しくも美味しい不思議なカレー。
手で食べる醍醐味というかゼイタクは、
その4種類を最初はそれぞれの味を楽しみ、
続いて、
4種類+ポテトサラダをまぜまぜしながら味の変化を楽しむこと。
もちろんビールやワインにも相性バッチリ。
これだけで、かなりの満足度です。
が、実は、
この賄いプレートは、コースのラストに登場するもの。
その前に4品もガラムマサラの創作メニューがあるのです。
この日は、
特製サラダ
瀬戸内の小イカのスパイシーな沖漬け。お酒がススムくん(笑)
骨付きタンドリーラム
金華サバのチーズ焼き
つまりは、創作メニュー4品+賄いプレートのコース。
値段は、3500円(+税)ポッキリ。
ドリンク代は、別となっています。
編集部は、
梅酢入りの特製レモンサワー
(広島・瀬戸田のレモン使用)をお代わりして疲れを吹き飛ばしました。
美味しいものを食べて、お酒を飲んで満足すると、
自然と気持ちがゆるみ、笑顔になる。
これぞ理想のスローなコメディにしてくれ、というわけで、
ガラムマサラさん、
お酒が好き、食べるのが好きという方におススメです。
◎ガラムマサラ
東京都世田谷区経堂1−22−18 タイムポート経堂2F
・定休日/毎週木曜日
ランチ/11:30〜14:30(L.O.14:00)
ディナー/17:30〜22:30( L.O.21:30)
・アクセス/経堂駅 南口から歩いて2分。
マクドナルドを右折し、線路沿いを真っ直ぐ。
ゾウの看板が目印です。
詳しくは、こちらのWEBページをご参考に。