スローなコメディにしてくれ
Photo N.Kurisu

2017.12.9

世界(主に中国・アジア)に 価値を認められる(稼げる) モノづくりとつながる商店街のインバウンド

by 須田 泰成

コメディライター日記

〈ある種の経堂インバウンド〉

「マツコの知らない世界」で話題、
経堂では8年前からお馴染みの
木の屋石巻水産の缶詰は、
実は、中国で開催されたフードショーに、
震災前の2010年に出品され、
「太好吃了!」と絶賛されていました。
震災で中断してしまいましたが、
木の屋の缶詰が、アジアでも売れる。
その日が早く来て欲しいです。

今年は、80を超える事業者さんと
仕事をご一緒することができ、
とても勉強になり、有り難い限りです。

リーマンショック後の2009年頃から、
どんどんモノや人の価値が安くなる
デフレが不気味だと思い、なんとなく、
世界(主に中国・アジア)に
価値を認められる(稼げる)
モノづくりを行う企業や地域、人、
その手助けをする企業や人たちが、
経堂のいい個人飲食店に集まって欲しいと思い、
(木の屋さんも、その一つでした)
毎日コツコツやっていたら、
1000日を超えたあたりから
土台ができてきたような、
2000日を超えたあたりから
目立った変化が起きはじめ、
自分の仕事やさばのゆ、
その他いろんな人のご縁を通じて、
3000 日に近づく今年、気がつけば(笑)
本当にたくさん多種多様な
オモシロイ人や企業、
地域の皆さんが集まるようになっていました。
どんどん広がると思います。
まだ「見える化」はしていませんが。
まずは、さばのゆの常連さんに。
そのうち2割くらいの方々は、
さばのゆ流れで、らかん茶屋さん、ガラムマサラさん、
きはちさん、まことやさん、魚ケンさんなどにハマり、
「価格が良心的!ウマい!楽しい出会いもある、
 経堂飲み、いいねー!」と、
定期的に、友人・知人、
仕事仲間を誘ってくださるようになっています。
年齢層は、20代後半〜40代前半。
この秋からは、
らかん茶屋さんで貸切宴会のケースが出始めました。
来年はガラムマサラさんでも
個室貸切パーティーが始まります。
アジアでも価値を評価される
モノづくりに関わる楽しい人たちが、
デフレと関係なく、経堂のいい個人飲食店に
集まり、飲み食い、語り出会う、この感じ。
らかん茶屋さん、ガラムマサラさんの宴会で
経堂を好きになった人が、じわじわじわと、
他のお店に興味を持つ流れも、始まっていたりします。
これが或る種の「経堂のインバウンド」と考えています。

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須田 泰成

「スローなコメディにしてくれ」
 編集長+プロデューサー+ライター。
always look on the bright side of human life♩な
「もの+こと+ひと」を取り上げながら、
地域や企業のリアル・ムーブメントも熟成発酵させている。

世田谷区経堂と全国の地域の生産者と文化をつなぐ
経堂系ドットコムを2000年から運営。
イベント酒場さばのゆをハブに全国のつながりを醸す日々。
東日本大震災の津波で流された石巻の缶詰工場・木の屋石巻水産
の泥まみれの缶詰を洗って売るプロジェクトは、
さばのゆから全国に広まり、約27万個を販売。
工場再建のきっかけとなった実話をまとめた
復興ノンフィクション
『蘇るサバ缶〜震災と希望と人情商店街〜』(廣済堂出版)が
2018年3月に出版された。
その他、経堂こども文化食堂など、ソーシャルな活動も多い。

本業は、著述、映像・WEB制作、各種プロデュース。
著書に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、など。
脚本・シリーズ構成に『ベイビー・フィリックス』(NHK),
『スーパー人形劇ドラムカンナの冒険』(NHK)など多数。

『シャキーン!』(NHK)『すっぴん!』(NHKラジオ第一)
などの番組立ち上げもいろいろ。

テレビ、ラジオ、WEB、脚本、構成、
執筆、制作、講演などの仕事多数。
お仕事も承っております。
Twitter:@yasunarisuda
facebook:https://www.facebook.com/yasunarisuda
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