スローなコメディにしてくれ
Photo N.Kurisu

2018.2.20

こども文化食堂に寄付をする経堂駅前の人情不動産屋さん。

by 須田 泰成

酒場が地域と人生を豊かにする地域を活性化するイノベーション

経堂こども文化食堂は、
ご近所の人の寄付とイベント酒場「さばのゆ」の売り上げの一部、
そして、らかん茶屋さんの唐揚げ、ガラムマサラさんのカレー無償提供、
〈つながり〉のある企業や地方の生産者さんの協賛により運営されています。




ご近所の寄付には、いろんなパターンがありますが、
ユニークなのが、経堂駅前、大坪不動産さんとのコラボです。

例えば、昨日の夕方、大坪不動産さんの水木社長が、
ふらりと「さばのゆ」にお越しになり、
「経堂こども文化食堂で使ってください」と、寄付をしてくださいました。

実は、この寄付は、一年に数回いただいているもの。

私は、「経堂系ドットコム」という地域の活性化プロジェクトを
この18年ほど続けており、
WEBサイト「経堂系ドットコム」を運営、
「さばのゆ」というイベント酒場には、日々いろんな方が来られます。

経堂は、世田谷にありながら、
人情味豊かな個人飲食店が多くあり、
下町の長屋のような雰囲気にひかれて、
電車に乗って通う人も少なくありません。

そんなこともあり、「さばのゆ」で、
「経堂に引っ越したい」という相談を、よく受けるのです。
引っ越したい方は、お客さまの場合もありますし、
その家族、友人や知人、関係者の場合もあります。
その数は、年を追うごとに、じわじわ増えていて、
物件の相談を受けると、大坪不動産さんをご紹介することにしています。

大坪不動産さんは、地域密着の良い不動産屋さんです。

そして、2年前に経堂こども文化食堂をはじめた頃から、
水木社長が、契約が成立する毎に、
「こども文化食堂に使ってください」と、
売り上げの一部を寄付してくださるようになったのでした。

今回は、お客さまの息子さんが就職を機に、
「経堂に住みたい」と相談があったので、大坪不動産を紹介。

いい部屋が見つかり、契約成立。
そして、寄付をお持ちくださったという流れなのでした。

素晴らしい地元密着型の不動産会社とのコラボ。
そんなゆるやかな助け合いが、経堂の街の良さかと思います。

アバター画像

須田 泰成

「スローなコメディにしてくれ」
 編集長+プロデューサー+ライター。
always look on the bright side of human life♩な
「もの+こと+ひと」を取り上げながら、
地域や企業のリアル・ムーブメントも熟成発酵させている。

世田谷区経堂と全国の地域の生産者と文化をつなぐ
経堂系ドットコムを2000年から運営。
イベント酒場さばのゆをハブに全国のつながりを醸す日々。
東日本大震災の津波で流された石巻の缶詰工場・木の屋石巻水産
の泥まみれの缶詰を洗って売るプロジェクトは、
さばのゆから全国に広まり、約27万個を販売。
工場再建のきっかけとなった実話をまとめた
復興ノンフィクション
『蘇るサバ缶〜震災と希望と人情商店街〜』(廣済堂出版)が
2018年3月に出版された。
その他、経堂こども文化食堂など、ソーシャルな活動も多い。

本業は、著述、映像・WEB制作、各種プロデュース。
著書に『モンティパイソン大全』(洋泉社)、など。
脚本・シリーズ構成に『ベイビー・フィリックス』(NHK),
『スーパー人形劇ドラムカンナの冒険』(NHK)など多数。

『シャキーン!』(NHK)『すっぴん!』(NHKラジオ第一)
などの番組立ち上げもいろいろ。

テレビ、ラジオ、WEB、脚本、構成、
執筆、制作、講演などの仕事多数。
お仕事も承っております。
Twitter:@yasunarisuda
facebook:https://www.facebook.com/yasunarisuda
お問い合わせはこちら

TOPへ戻る